「できない」ではなく、
「どうしたらできるか」を考える。
アイウエオ
カキクケコ

●施工物件名称

ONOMICHI U2

●用途

ホテル、商業施設

●所在地

広島県尾道市

●竣工年

2014年

全国初のサイクリスト向け複合施設。

ONOMICHI U2は、自転車ごと宿泊可能なサイクリスト専用ホテルを主軸に、レストラン、セレクトショップやギャラリー、イベントスペースなどを擁した複合施設です。全国で初となるサイクリスト向けの宿泊施設を備えた、県営倉庫をリノベーションした施設です。大和建設株式会社は施工全般を担当しました。

主要担当者:池田(左)・奥林(右)

既設の倉庫をリノベーション。その内容とは?

既存の海運倉庫を、商業施設とサイクリストの為のホテルの複合施設にコンバージョンする工事だったが、倉庫は幅約21m、奥行き約100mと長大であると共に、内部の天井高さは約5m、平面的には5.5m間隔で柱が立ってており、施工にあたってはその条件下での工事となるため、使用する重機や工事車両の選定、施工順序については苦労しました。
工区は大きく分けると、「サイクルショップ」、「厨房・レストランエリア」、「ホテルエリア」の3つに分かれていたが、工事車両が進入できる入口は1ヶ所であったため、工事用出入口としていた場所からは最も奥にあったサイクルショップから順番に工事を進めていきました。大型車両の搬入予定がなくなると共に順番に仕上げ工事も進めていったが、その工程の厳守と時期の見極めについては、細心の注意を払いながら工事を進めていきました。

 

迫り来る工期!「必ず仕上げる」というプライド。

短工期であったと共に年度末竣工の工事であったため、仕上げ工事での専門業者の確保と工事終盤での様々な調整にはとても苦労しました。少ない日程の中、専門業者の確保に奔走したことを覚えています。関係者が集って綿密な打合せを行いながら工事を進めたことで、手戻りを最小限に留めることができ、工期内になんとか完成することができました。
そこには、大和建設の「必ず仕上げる」というプライドが宿っていたのかもしれませんね。

 

妥協せず、最高の建物を作るために。

工事が進むに連れ、最終仕上げの材料や仕様の取り決めについて詳細な打ち合わせが必要となったため、その都度関係者が集まって打ち合わせを行い、情報を共有化することに努めました。「できない」ではなく、「どうしたらできるのか」を考え抜きました。
設計者の意図、施主の要望、施工者としての提案を出し合いながら、微調整を行い方針を決定していくことで、工事での手戻りを最小限にとどめ、結果として、最良の作品を生み出すことができたと考えています。